NURU NAIL HORIE 店長
村杉香代子(JNA本部認定講師)

私は、ネイリストです。

長い間、この仕事を続けてきました。今こうして、NURU NAIL HORIEの店長として皆さんにメッセージを書いている自分が、正直信じられない気持ちでいっぱいです。

ここに辿り着くまでに、何度も挫折し、何度も立ち上がり、そして何度も「もうやめてしまいたい」と思いました。でも、今だからこそ言えます。あの苦しみがあったからこそ、今の私がいる。

そして、あの経験があったからこそ、NURU HORIEという場所で、本当に大切にしたいことを形にできているのだと。

最初は、純粋でした。

ネイルが好きで、お客様の指先を美しくすることに喜びを感じて、この道を選びました。キラキラと輝くネイルを見つめるお客様の笑顔が、何よりも嬉しかった。

「ありがとう」と言われるたびに、この仕事を選んで良かったと心から思いました。でも、プロの世界は、私が想像していたものとはまったく違いました。修行時代は、毎日が試練でした。

技術の壁にぶつかり、何度練習しても思うように仕上がらない。先輩からの厳しい指導に、夜一人で泣いたことも一度や二度ではありません。「好き」という気持ちだけでは、プロにはなれない。

そのことを、痛いほど思い知らされました。それでも、私は頑張りました。朝早くから夜遅くまで、技術を磨き続けました。休みの日も、練習、練習、また練習。

手は荒れ、肩は痛み、それでも私は続けました。なぜなら、ネイルが好きだったから。お客様の笑顔が見たかったから。

でも、技術を身につけた後も、苦しみは続きました。

何度も転職を繰り返しました。それぞれのサロンで、それぞれの理由がありました。労働環境の厳しさ、人間関係の難しさ、そして何よりも、理想と現実のギャップ。

私が目指していたのは、一人ひとりのお客様に寄り添い、丁寧なカウンセリングを通じて、その人だけの美しさを引き出すこと。技術を磨き続け、常に最高の施術を提供すること。そして、スタッフ一人ひとりが成長できる環境を作ること。

でも、現実は違いました。

多くの現場では、技術よりも売上が優先されました。お客様一人ひとりに向き合う時間よりも、回転率が求められました。スタッフの育成よりも、即戦力が重視されました。

私は、ネイルが好きでした。お客様が好きでした。でも、この業界のやり方が、どうしても受け入れられませんでした。

朝、目が覚めるのが怖い日もありました。サロンに向かう足取りが重い日もありました。「私は何のためにネイリストになったのだろう」と、自問自答する日々が続きました。

そして、ついに限界が来ました。

「もう、やめよう」

大好きだったネイル。天職だと思っていたこの仕事。でも、その大好きなネイルが、いつの間にか私を苦しめるものになっていました。指先を美しくすることが、重荷になっていました。

それでも、やめられませんでした。

なぜなら、私の心の奥底に、まだ火が消えていなかったから。「本当はこうじゃない」「もっと違うやり方があるはずだ」という想いが、消えずに残っていたから。

数千人のネイリストを育ててきました。数十のサロン開業を支援してきました。その中で、同じように苦しんでいる人たちをたくさん見てきました。「好き」という気持ちだけでは続けられない現実に、打ちのめされている若い人たちを、何人も見てきました。

その度に思いました。「この業界を、変えたい」と。

そして、決めました。

「自分で作ろう」と。

理想のサロンが、どこにも見つからないなら。私が求めていた環境が、どこにもないなら。ならば、自分の手で作るしかない。
それは、とても勇気のいる決断でした。これまでの安定を捨て、ゼロから始めること。失敗するかもしれない。うまくいかないかもしれない。でも、もう後戻りはできませんでした。

堀江という街を選んだのには、理由がありました。

この街には、個性を大切にする空気がありました。おしゃれで、でも背伸びしすぎない。新しいものを受け入れる寛容さがありました。ここなら、私が目指すサロンが受け入れられるかもしれない。そう感じたのです。

NURU HORIEは、私がゼロから立ち上げたサロンです。

すべてが、私の理想を形にしたものです。内装も、システムも、スタッフ育成の方針も、すべて私が考え、作り上げてきました。
一人ひとりのお客様に、本当に向き合える環境。

丁寧なカウンセリングを通じて、その人だけのデザインを一緒に考えられる時間。技術を磨き続け、常に最高の施術を提供できる体制。

そして、何よりも大切なこと。スタッフ一人ひとりが、輝ける場所。

それが、NURU HORIEです。

簡単な道のりではありませんでした。

開業してから、何度も壁にぶつかりました。経営の難しさ、資金繰りの苦しさ、予想外のトラブル。施術だけしていればよかった時代とは、まったく違う責任の重さ。

それでも、諦めませんでした。

なぜなら、ここには私の理想があったから。ここには、私が守りたいものがあったから。

若いスタッフたちには、いつも伝えています。

「同じ苦しみを、味わってほしくない」と。

私が経験してきた、あの辛い日々。技術だけでなく、心も体も削られるような環境。「好き」という気持ちだけでは乗り越えられない壁。そんなものを、もう誰にも経験してほしくありません。

だからこそ、NURU HORIEでは、本物の技術とホスピタリティを大切にしています。一人ひとりのお客様に寄り添い、その人だけの美しさを引き出す。そのために必要な技術を、丁寧に伝えています。

そして、スタッフ一人ひとりが、自分らしく輝けるように。それぞれの個性を大切にし、それぞれの強みを活かせるように。そんな環境を、ここで作っています。

合計すれば何十年という経験を持つ、ベテラン最強チーム。でも、私たちが大切にしているのは、経験や技術だけではありません。

「人を大切にすること」
「一人ひとりに寄り添うこと」
「本物を追求し続けること」

それが、NURU HORIEの理念です。

これから出会うすべての方へ。

お客様へ。あなたの指先を、私たちに預けてください。一人ひとりのお客様と、本気で向き合います。あなただけの美しさを、一緒に見つけましょう。

今、一緒に働いているスタッフへ。いつもありがとう。あなたたちがいるから、私はここで理想を追求できています。これからも、一緒に成長していきましょう。

そして、未来の仲間へ。もしあなたが、ネイルが好きで、でも今の環境に悩んでいるなら。もしあなたが、本物の技術とホスピタリティを追求したいと思っているなら。ぜひ、NURU HORIEに来てください。

私は、この場所を自分の手で作りました。すべての苦しみを経験してきたからこそ、本当に大切なものが何かを知っています。

私たちは、完璧ではありません。まだまだ、理想には遠いかもしれません。でも、本気で、理想を追求しています。一人ひとりが輝ける場所を、本気で作ろうとしています。

挫折も、苦しみも、すべて経験してきました。だからこそ、言えます。

「諦めないでください」と。

「一緒に、理想を実現しましょう」と。

私たちNURU NAIL HORIEは、お客様一人ひとり、そしてスタッフ一人ひとりが輝ける場所でありたいと願っています。

これから出会うすべての方へ。

ぜひ、一度、私たちの想いを感じに来てください。

NURU NAIL HORIE 店長
村杉香代子